こんにちは、管理人のRです。
この記事では、
「AISAS理論ってなに?」
「会議でAISAS理論って言葉が出てきてたけど、詳しく知らなくて、、」
という方に向けて書いています。
初心者の方でも理解しやすいよう、できるだけわかりやすく書いてみましたので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
〇AISAS理論とは?
AISAS理論は、2005年6月に株式会社電通によって提唱された『インターネットが普及した時代における、消費者の購買行動プロセス』のことで、商品の認知から購入後の流れまでを踏まえて考えられた理論です。
「Attention(注意)」「Interest(興味)」「Search(検索)」「Action(行動)」「Share(共有)」の、それぞれの頭文字をとって名付けられています。
ここ約20年の間で、消費者の購買行動は大きく変わりました。20年前といえば、スマホはもちろん「ガラケー」「パカパカ」と呼ばれる携帯電話も普及していたかどうか、という時代でした(ちなみに、20年前の私はまだ携帯を持っておらず、ほしいとも思っていなかったです笑)。
ただ、時代が進むとともに革新的な技術でインターネットが普及し、携帯電話の機能も充実、ショッピングまでできるようになりました。家にいながら手軽に買い物ができるサービスは非常に便利で、瞬く間に普及しました。当然、それに合わせて利用者は急増、利用者が増えれば企業も投資対象として力を入れ始めます。現代にいたってはWEBマーケティングは非常に大きな力を持ち、資生堂などの大企業さえも「2023年までに広告媒体費の90%以上をデジタルにシフトする」と公表しています。(https://media-innovation.jp/2020/08/19/shiseido-digital-shift/より)
…少し話が逸れましたね。笑
ただ、そうしたなかでもAISAS理論は、インターネット普及初期の頃に提唱された理論であるものの、今でもシンプルかつ核心を突いた考え方として扱われています。
WEBマーケティングについて書かれたビジネス書を開けば、必ずと言っていいほど紹介されている用語です。WEBマーケティング担当者であれば、ぜひおさえておきたい考え方の一つですので、これを機に覚えてしまいましょう。
〇AISAS理論の考え方
さきほど、AISAS理論はいくつかの単語の頭文字をとったものだとお伝えしましたね。
ということで、ここではそれぞれの考え方についてご紹介します。
Attention(注意)
『Attention(注意)』は、消費者にとって商品やサービスとの初めての接触であり、認知の段階です。いかに消費者の目にとめてもらうか、というのが肝になります。
Interest(興味)
『Interest(興味)』は、消費者がその商品やサービスに興味を持った状態です。
例えば、テレビCMなどでなんとなく目にしたことがあった商品をネットサーフィン中に見かけたとき、「ちょっとクリックしてみてみようかな、、」となるのがこの段階です。
ちょっと気になるかも、という心理状態ですね。
Search(検索)
『Search(検索)』は、Interest(興味)で広告を見て「口コミとかどうなんだろう?」と調べるのがこの段階です。
企業側は、消費者がここで何を目にするかを考えたうえで、検索先で商品をアピールできる状態を先回りして整えておくことで、購入への背中をおしてあげることができます。
Action(行動)
『Action(行動)』は、ズバリ購入利用のことです。
ほとんどの企業はここを指標に置いていることと思います。
『Share(共有)』は、商品を使った感想を誰かに伝えることを指します。
家族や友人に話すのもそうですが、いまの時代は口コミやSNSなどで簡単に共有することができます。
ちなみに、商品購入者の知り合いやフォロワーがこのShare(共有)をSNS投稿などで見て、「なにこれ!ほしい!」となると、その人は先ほどのSearch(検索)のフェーズに入り、商品を検索して購入検討します。ここからまたさらにAction→Shareが発生し…という好循環を生み出すことができれば、企業としては大成功です。
いかにこの無限ループを生み出すか、これが現代のWEBマーケティングの要になります。
〇AISAS理論のポイント
ここまでAISAS理論についてご紹介してきましたが、考えるうえで2つポイントがあります。
1. 目的を考え、最適なアピールをする!
AISAS理論は、各フェーズごとに役割が違います。そのため、それぞれの段階で最適なコミュニケーションをしていくことで、より効果を発揮します。
例えば、まだ商品やブランドについて知らないお客さまに対し、「うちの商品、とってもいいんですよ!しかも今なら20%OFFで販売しています!」とアプローチしても、まず買わないでしょう。また逆に、商品やブランドについて充分知っていて、買ってみようかな?と考えている消費者に対し、「初めまして、私たちはこういうブランドで、、」とコミュニケーションをとっても、「もう知ってますけど?」となり、無駄なアプローチとなってしまいます。
どういう目的でその広告やSNSを配信しているのか、それがAISAS理論のどのフェーズに当てはまるかをしっかり意識したうえで運用していくとよいでしょう。
先ほど、Share(共有)の無限ループをいかに生み出すことができるか、というお話をしました。
ただここで、好循環なループであればよいのですが、悪循環なループも生まれやすいということは意識しておくべきです。
例えば、「商品の質が良くない」「コールセンターの対応が悪い」「届いたら不良品だった」など、こういったネガティブな情報も瞬く間に拡散されます。
特にネガティブな情報はポジティブな情報よりも発信されやすく、かつ読み手も信じやすくなってしまうものですので、ここは対策を徹底するようにしましょう。
〇おわりに
いかがでしたか?
いまはTVCMやチラシ投函といった広告手法だけでなく、WEB広告やSNS、インフルエンサーなど、様々なマーケティング手法が存在し、そのたびに新しい理論が生まれています。
ただその中でも、AISAS理論は様々な理論の中軸にある考え方だと私は思っています。今日まで知らなかったという方は、時々でもよいので思い出して、ぜひ頭のなかに定着させていってくださいね。
それでは、最後までご覧頂きありがとうございました~!