この記事は、
「ブランディングのKPIって、なにを設定すればいいの?」
「ブランディングをしていくことになったけど、何を目指せばいいのやら…」
という方に向けて書いています。
この記事は(一財)ブランド・マネージャー認定協会のテキストをもとに書いています。
また管理人は、ブランド・マネージャー1級資格取得者です。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
目次
ブランディングのKPIの設定方法
ブランディングのKPIは、下記の4つをもとに設定することができます。
- エクスターナルブランディング×定性目標
- エクスターナルブランディング×定量目標
- インターナルブランディング×定性目標
- インターナルブランディング×定量目標
それぞれ解説していく前に、まずはそもそものブランディングの定義を確認しておきましょう。
ブランディングとは?
ブランディングのKPIを立てるのであれば、ブランディングとは何かを明確にしておかなければなりません。
ブランド・マネージャー認定協会では、ブランディングについて下記のように定義されています。
ブランド・アイデンティティとブランド・イメージを一致させる活動のこと。
一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会 公式HP|https://www.brand-mgr.org/knowledge/word/
簡単に言うと、企業の「こう思われたい!」と、消費者や顧客の「実際はこう思っている」を同じものに近づける活動すべてがブランディングです。
つまり、ブランディングのKGIは企業と消費者や顧客の認識が一致しているかどうかであり、それを達成するための要因として大きなカギを握るポイントがKPIの有力候補となるわけです。
ピンときましたでしょうか?
それでは実際に、KPIとなりやすい4つの指標をご紹介していきます。
KPI①|エクスターナルブランディング×定性目標
まずは①「エクスターナルブランディング×定性目標」です。
ここでは、数字で表しづらい顧客の反応に関する目標を立てます。
下記が目標例です。
- ○月○日までに、顧客満足度アンケートを実施する。
- 〇月にブランドアイデンティティが反映されたHPをつくる。
- 〇月〇日以降、SNSでブランドコンテンツの発信を続ける。
なお、ほかのKPIでも同じくですが、現実的な目標になっているかを意識しましょう。
KPI②|エクスターナルブランディング×定量目標
つぎが②「エクスターナルブランディング×定量目標」です。
ここでは、KPI①に対して数値化しやすいものを設定します。例えば、
- 顧客満足度○○%以上にする。
- SNSのフォロワーを、〇月〇日までに○○人以上にする。
- 〇月までに、顧客を○○人にする。
などです。売上などを設定するのもOKです。
KPI③|インターナルブランディング×定性目標
つぎに「インターナルブランディング×定性目標」です。
ここからは内部向けで、例えば下記のような目標を立てます。
- 3か月で、チームメンバー全員がブランドを紹介できる状態になる
- 半年で、社内でブランドステートメントを共通認識化する
- 1年以内に、ブランディングに当てはまらない要素をなくす
初年度は、体制構築の観点で考えてみると思いつきやすいでしょう。
KPI④|インターナルブランディング×定量目標
そして最後の④「インターナルブランディング×定量目標」です。
これまでの流れと同じように、社内向けで定量的に示せそうな指標を考えます。例えば、
- チーム内のブランド理解を○○%以上にする。
- 1年後にチームメンバーを10人増やす。
- ビジネスパートナーを〇社見つける。(※顧客ではないのでインターナルに入ります)
などです。
ブランディングKPI早見表
ここまでの4つの観点を、表にまとめてみました。
KPIを設定するうえでは、どの指標が最もKGIに与える影響が大きいか、いつまでに達成すればよいのかを考えるようにしましょう。
いつでも見返せるよう、ブックマークやスクショ等、しておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
ブランディングのKPIは、実際にブランドステートメントを作成するときの最終ステップで設定します。売上や利益の目標も大事ですが、今回ご紹介した「ブランディング=企業のこう思われたいとと、消費者や顧客のこう思っているを一致させ続ける活動」という定義を思い出して、それにふさわしい目標を設定してみてくださいね。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました~!