こんにちは、管理人のRです。
この記事では、
「プレスリリースってなに?」
「プレスリリースって、大企業が書くものじゃないの?」
という方に向けて書いています。
管理人は現在、会社の新規事業を広めるためのPR活動を行っています。この記事が少しでも参考になれば幸いです。
目次
〇プレスリリースとは?
プレスリリースとは、「報道関係者(プレス)に対し、企業が新しい情報を公表(リリース)すること」です。
おそらくどんなものがプレスリリースなのか、まずは見ていただいた方がイメージしやすいと思いますので、下記プレスリリース配信サイトの最大手「PR Times」を例にご紹介します。
https://prtimes.jp/
上記、私がいまアクセスしてみた画面をスクショしてみました。様々なジャンルの商品やサービスが掲載されていますね。これらがプレスリリースです。それぞれの記事をクリックすれば、「○○月○○日、△△が□□を販売開始!」というように、さらに詳しい情報が掲載されています。そして、基本的にすべてが新規性や社会性のあるものばかりになっています。
PR Timesを見るのは、主にメディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)などの報道関係者の方々です。彼らは常に「いいネタ」を探しまわっていて、こういった新しい出来事に対して常にアンテナを張っています。そして、「おっ、これいいかも!」と思ったネタを厳選して、取材するかどうかを決めています。
逆に企業目線でいえば、ここにプレスリリースを掲載すればメディアの目に留まり、自社を取材してもらえるかもしれず、大きな認知を生み出せるかもしれない、というわけですね。
つまり、プレスリリースというのは、企業とメディア関係者をつなぐ「架け橋」のようなものなのです。
〇プレスリリースの必要性
突然ですが、あなたは普段、新聞やテレビ、インターネットのニュースなどを見ていますか?
毎日、いろいろなネタがニュースとして取り上げられていますよね。その中でも、時々ニュースなどで「株式会社○○が、新商品の△△を発表しました」とか、「いま、若者の間で『アレ』がひそかに流行っているそうなので、取材してきました!」など、いろんな報道がされているかと思います。
これって、たまたまテレビ局がその情報を見つけて、取材が入ったと思いますか?
もちろん、そのようなケースもあると思います。ただ一方で、取材された側が「面白いことやってるから、もしよかったらうちに取材に来てね!」と報道関係者を招待しているケースも多くあります(むしろ、そのケースの方がほとんどかもしれません)。
もし、こちらからアプローチするだけでテレビの取材をしてもらい、テレビを見た視聴者が放送後にたくさん問い合わせしてきたら、とてもすごいことだと思いませんか?
実は、そのような放送直後のいわゆるバズり状態というのは、日常茶飯事で起こっています。そして、それを可能にしてくれるきっかけとなるのがプレスリリースなのです。
〇プレスリリースを配信するメリット
では改めて、プレスリリースを配信するとどんなメリットがあるのかをご紹介します。
1. 取材してもらい、認知を獲得できる!
ここまですでにお伝えした内容と重複しますが、一番のメリットはなんといっても認知拡大です。
例えば、全国放送で視聴率5%の番組で放送されたとすると、ざっとの計算でも約600万人がその番組を見ていることになります。
また番組での放送は、コマーシャルと違ってしっかり見られています。
中小企業にお勤めの方なら、600万人の認知というのは非常に魅力的な数字かなと思います。
2. 信頼性が上がる!
たまに街中とかで「テレビで紹介されました!」「有名人御用達のお店!」と書いてあるお店を見ると、おや?と気になったりしませんか?
メディア掲載されると、紹介方法に少し注意は必要ですが、そのような形で実績をアピールすることができます。実績があれば、消費者の不安感を大きく取り除き、信頼度をあげることができます。
信頼度は購買意欲に大きく影響しますので、これも大きな利点でしょう。
3. メディア掲載の連鎖が起きる!
一度取材が入ると、ほかのメディアも注目するようになります。
理由は、メディアは流行りもの&ウソのない情報を探しているためです。
すでにほかのメディアに取材をされた実績があるということは、その2点を満たしている可能性が高いため、新たなメディアはエビデンス調査の時間を短縮することができます。
そうしてまた新たに「この前の放送を見た○○テレビの△△と申しますけども~」と問い合わせが来ます。こうなれば、あとはもう認知&信頼度が勝手に上がっていくだけになります。
4. コストがあまりかからない!
ここまで、プレスリリースを書いて取材が入った場合のお話メインになってしまいましたが、プレスリリース自体はそこまで費用が掛かるものではありません。冒頭のPR Timesで配信しようとすれば、1配信で3~4万円ほど、他のプレスリリースサイトでも6万あれば1回は配信できるでしょう。さらに、プレスリリースはメディアに直接郵送することなどもできますので、極端な話ほぼゼロ円でも配信できます。
どういったリリースが取材を獲得しやすいのか、何度もトライ&エラーを繰り返しながら精度を高めていくことができます。
〇プレスリリース配信時の注意点
最後に、プレスリリースを配信するうえでの注意点をお伝えします。
5. 事実だけを伝えよう
プレスリリースを読むのは、メディアや報道関係者です。
彼らは、その内容が事実であるかどうか、見極めが非常に上手です。なぜかというと、彼らが取り上げて世間一般にお知らせする内容に、絶対にウソがあってはならないからです。
そのため、勢いで「世界初!」というのはもちろん、「~だと思います」や「おそらく~…」といった、あいまいな内容や表現は避けるようにしましょう。
6. メディアはあなたの広告媒体ではない
これはメディア関係者にとって非常に多い悩みなのだそうですが、「○○株式会社が新商品△△を販売開始!」という、自社の宣伝しかしていないプレスリリースがあまりに多く存在するそうです。
大手企業であればそれだけで社会が動くのでそれでも良いのですが、中小企業がそれを発表したところで社会にはほとんど影響はありません。
なぜその商品を開発したのか、その商品が世の中に広がることでどんな良いことがあるのか、それが明確になり始めて社会性があるかどうかがわかります。
メディアはあくまで「なにを報道すれば世の中のためになるか、面白いと思ってもらえるか」を考えています。自社の新商品を大々的に告知したい気持ちはわかりますが、プレスリリースを書くときはメディア側の気持ちになって書くようにしましょう。
7. 自社について、詳しく答えられるようにしておく
仮にプレスリリースの情報をもとに、メディア担当者から「○○のプレスリリースを見てお電話しまして~」と、お問合せがあったとします。
この時、端的かつ正確に応対することが非常に重要です。
メディア関係者の方々は毎日何百枚のプレスリリースを読み、取材をし、記事にしています。そのため、非常に多忙です。
そんななかで「ここ面白そうだし、ちょっと連絡してみるか…」と電話をかけたにも関わらず、企業担当者が「その商品の成分は別の担当がおりまして~…」や、「えっと~、この商品の特徴は~、その~、いや開発ストーリーが~、…」といった対応だった場合、おそらく「もういいです、他を探します!(ガチャッ)」と、電話を切られてしまうでしょう。
取材をしてもらうためにプレスリリースを書いているのに、こうなってしまっては本末転倒ですよね。
そのため、プレスリリースを書いた広報PR担当者は、せめて自社のことについては魅力的に熱を込めて語れるよう、準備しておきましょう。
〇おわりに
いかがでしたか?
「プレスリリースはマスコミに向けた文書だから…」とか「記者発表するためには…」と考えてしまうと、どうしても腰が重くなってしまうかと思います。
とはいえ、プレスリリースを読むマスコミも人です。最低限の情報記載はしつつ、あとは本当に世の中のためになる商品やサービス、取り組みなのであれば、自信をもってプレスリリースを書いてアプローチしていきましょう。
それでは、最後までご覧頂きありがとうございました~!