この記事は、
「CTVRってなに?」
「新しくWEBマーケ担当になったけど、専門用語ばかりでよくわからない、、」
という方に向けて書いています。

私は現役のマーケターで、フリーランスとして案件に参画させて頂きながら生活をしています。

初心者の方でも理解しやすいよう、できるだけ難しい用語は使わずに書いてみましたので、ぜひ最後までご覧ください!

〇CTVRとは

CTVRは、CTRとCVRを掛け合わせた指標で「クリックや購入へ、総合的に最も貢献したクリエイティブはどれか」を示す指標です。

のちほどご紹介する計算例を見ていただいた方が早いかもしれません。ざっくり、「バランスをとるための指標」とお考えください。

〇CTRとCVRの違い

本物と偽物のダチョウの違いを示した写真

CTVRと間違えやすい(というかCTVRを構成している)CTRとCVRについて、お話します。

CTR

CTR(シーティーアール)とは、Click Through Rateの略で「広告が表示された人たちの中で、どれだけの人がクリックしたかを示す割合」のことです。クリック率、といったりもします。

CTRの詳細は、下記記事をご覧ください。
http://dotsmarketing.net/2021/10/04/ctr_toha/

CVR

CVR(シーブイアール)とは、Conversion Rateの略で「広告をクリックした人たちの中で、どれぐらいの人が商品購入やサービス登録をしたかを示す割合」のことです。コンバージョン率、といったりもします。

CVRの詳細は、下記の記事をご覧ください。
http://dotsmarketing.net/2021/10/03/cvr_toha/

〇CTVRの計算方法

女性が勉強している写真

CTVRは、下記の計算式で計算できます。

CTVR = CTR(クリック率) × CVR(コンバージョン率)

例えば、CTRが2.0%、CVRが1.0%のとき、

CTVR = CTR × CVR = 2.0% × 1.0% = 0.02%

となります。

この計算が何の役に立つかは、これからお話しますね。

〇CTVRの考え方

少女が本を読んでいる写真

CTVRは、バナー広告などクリエイティブのバランス力を評価したいときに使用します。

例えば、下記AとBのバナークリエイティブテストの結果が出たとき、あなたはどちらのクリエイティブが優秀だと判断しますか?

バナーA:CTR=4.0%、CVR=0.5%、CPA=14,000円

バナーB:CTR=2.0%、CVR=1.5%、CPA=13,000円

「広告の目的は効率的な新規獲得なんだから、CVR&CPAが勝っているBなんじゃない?」

「いや、バナーは何より消費者にクリックされて見てもらわなきゃいけないし、CVRはLPの影響が大きいからAでしょう!」

…いかがでしょう?
どちらの意見も間違っていないので、初心者の方は悩んでしまうと思います。

ただここでCTVRの指標を用いれば、一発で解決します。それぞれCTVRを計算してみると、

バナーA:CTVR = CTR × CVR = 4.0% × 0.5% = 0.02%

バナーB:CTVR = CTR × CVR = 2.0% × 1.5% = 0.03%

となり、バナーBが優秀だね、という結論になります。

もちろん、商材や環境、チームの考え方によって指標とすべきかどうかは変わってきますので、常にこの指標を使えばよいというわけではありません。

ただ、例のような形でチームの意見が割れてしまった場合は、提案してみてもよいかもしれません。

〇CTVRの改善方法

テーブルの上で光っているランプ

CTVRを高めるには、CTRとCVR、どちらもバランスよく上げる必要があります。

例えば先ほどの計算で、バナーBが優秀、という答えになりましたが、
「じゃあバナーBをさらに良くするには、CTRとCVRどっちを改善させよう?」となった時、どうでしょうか?

どっちかを1%UPさせることを目標にして、実際に計算してみましょう。

バナーB(CTR+1.0%UP):CTVR = CTR × CVR = 3.0% × 1.5% = 0.045%

バナーB(CVR+1.0%UP):CTVR = CTR × CVR = 2.0% × 2.5% = 0.050%

となるので、もともとCTRより数値の低かったCVRをあげると、CTVRの評価は高くなることがわかりました。

ちなみに、バナーAでCVRを+1.0%することができれば、CTVRは0.060%となり、改善案では最も伸びしろのある案となります。
LPの簡単な改善案があるのであれば、あえてバナーAでいこう、という判断もアリでしょう。

CTVRは、伸びてる指標(CTRまたはCVR)をさらに伸ばしていこう、という考え方ではなく、少しペースが鈍化している方を改善してあげる、という考え方が評価としては上がりますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

〇おわりに

人が勉強して成長する様子

いかがでしたか?

CTVRはあまり見ることのない指標かもしれませんが、会議でKPIを決めたり、外部パートナーとうち合わせしたりするときさらっと出てきたりする、ちょっと注意が必要な指標です笑

ただ、意味や計算はそこまで難しくないので、ぜひ頭の片隅にでも置いておいてくださいね。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました~!