こんにちは、管理人のRです。

この記事では、
「ターゲティングってなに?」
「ターゲティングってどうやったらいいの?」
という方に向けて書いています。

この記事は(一財)ブランド・マネージャー認定協会のテキストをもとに書いています。
また管理人は、ブランド検定3級資格取得者です。

〇ターゲティングとは?

(一財)ブランド・マネージャー認定協会によると、ターゲティングとは下記のように定められています。

「セグメンテーション」で細分化した市場から、自社の事業・製品・サービスを最も高く評価してくれる「見込み客」を選定します。このステップが「ターゲティング」です。

セグメンテーションについては、下記記事に記載していますのでご覧ください。
https://dotsmarketing.net/2021/10/14/segmentation_toha/

〇ターゲティングのやり方

上記のセグメンテーションの記事を読んで頂ければ、理解しやすいかと思います。ざっくり、

セグメンテーションで枠取りした市場から、自社が狙いたい箇所を選定すること

ターゲティングはこれだけです。

もう少し説明しますと、セグメンテーションでは、例として下記のように市場を区切っていました。

表のように区切り終わったら、今度は狙いたい市場に色をつけていきます。

逆に色がついていない箇所は、ブランドが「狙わない」市場になります。この「狙わない市場」というのも意識しておくとよいでしょう。

〇ターゲティングのポイント

また、ターゲティングを実施するうえでのポイントをお伝えいたします。

POINT1. 顕在層と潜在層を意識する

ターゲティングにて市場を選定する際、「顕在層」「潜在層」が存在する、ということを意識しておくとよいでしょう。

顕在層というのは、あと一押し背中を押したら、商品を買ってくれたり、サービスを利用してくれたりする顧客のことです。

一方、潜在層は、いまはまだ顧客となりづらいものの、自社のターゲットでありいずれ顕在層になるかもしれない顧客のことを言います。

事業を起ち上げたばかりの頃は、広告投資予算などはあまりないかと思いますので、顕在層から攻めに行くのがセオリーかと思います。逆に、ある程度認知済みの商品やサービスでさらなる拡大をしたい、という方は、潜在層がいそうな領域を狙うとよいでしょう。

つまり、自社の状況によってターゲットの「層」を選ぶことができれば、より効果的な成果を得ることができます。

POINT2. ペルソナを作る

これはターゲティング後に行う作業ですが、このタイミングで「ペルソナ」を作成するのがおススメです。

ペルソナとは、自社の消費者・顧客をイメージした、仮想の人物のことです。自社にとっての「お客様の代表者」とご理解いただけたらと思います。

ターゲティングにて、いくつかの価値観やニーズの組み合わせを持った市場(人)を狙うことになりますが、そこにアプローチするうえで、ペルソナがあれば「この領域のターゲットはどんなことを思ってるんだろう?」とイメージしやすくなります。

ペルソナ例は、下記のような形です。

  • 氏名:佐藤 たかお(仮)
  • 性別:男性
  • 年齢:35歳
  • 職業:不動産会社の営業マン
  • 住居:東京都江東区のマンション
  • 年収:600万円
  • 家族構成:妻、子供1人の3人暮らし
  • 趣味:ドライブ、読書、家族でキャンプ
  • 月のお小遣い:2万
  • お小遣いの使い道:趣味
  • 情報収集:日経新聞、テレビ、スマホニュース
  • SNS:instagram、Facebook、Twitterを毎日利用&投稿している
  • 重視している価値観:シンプルイズベスト、素直が一番、量より質、周りと少し違っていたい
  • こう思われたい:清潔感がある、さわやか、元気そう、仕事ができそう

いかがでしょう、具体的な人物像が見えたことで「この人に商品を売るには?」と考えやすくなったのではないでしょうか?

ターゲティングで、価値観やニーズの大きく違う領域を狙うことになった場合は、それぞれのペルソナを作成し、別軸の訴求を用意して広告配信をする、というのもよいでしょう。

〇ターゲティング(ペルソナ作成)の注意点

ターゲティングで意識すべきは、「ブランドに沿うターゲットを市場規模を踏まえて選ぼう!」という当たり前のことしか言えないので笑、ペルソナを作成するときの注意点をお伝えしますね。

注意点1. イメージだけでペルソナを作るのは危険!

イメージしてはいけない、というわけではないのですが、「本当にそんな悩みを持っているのか?」「本当にそのような価値観なのか?」というのは、実際にターゲットと話をしてみなければわかりません。

また、思いもよらなかった悩みや価値観など、直接インタビューしたりすることで得られることもあります。

一般の方へ調査をすることが難しい場合は、既存顧客や身内、知り合いのツテを使って、何名か話をしてみると良いでしょう。

〇おわりに

いかがでしたか?

ターゲティングは、セグメントされた市場から狙いたい箇所をしっかり選ぶという、難しくはないものの非常に重要な役割を担っています。

また、このタイミングで具体的にイメージできるレベルのペルソナを作ることができれば、販売戦略やクリエイティブを製作するとき、非常に便利になります。こちらは少し大変かもしれませんが、できるだけ深堀ってみてくださいね。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました~!