こんにちは、管理人のRです。
この記事では、
「SWOT分析ってなに?」
「会社でSWOT分析の話になって知ったかぶりしちゃったけど、実はあまりわかってなくて、、」
という方に向けて書いています。
この記事は(一財)ブランド・マネージャー認定協会のテキストをもとに書いています。
また管理人は、ブランド検定3級資格取得者です。
目次
〇SWOT分析とは
SWOT(スウォット)分析とは、企業や業界の外側にあるマクロ環境と、企業のすぐ周辺あるいは内側にあるミクロ環境を整理できる分析手法です。
「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」この4つの頭文字をとって、SWOTと名付けられています。
〇SWOT分析の目的
SWOT分析を行う目的は、内部環境と外部環境の両方の観点で、自社の強みと弱みを明確にすることです。
SWOT分析できれいに見える化することで、今後の意思決定の方向や問題の解決策が非常に見えやすくできます。
〇SWOT分析のやり方
次に、SWOT分析のやり方についてです。
SWOT分析は下記のようなフレームワークを使用します。
図を見ていただければわかりやすいかと思いますが、縦軸と横軸が交差した4つの場所に、それぞれ中身を埋めていく、という流れです。
ただここで、いきなり埋めていくよりも前にやっておくべきことがあります。それは、「PEST分析」と「3C分析」です。
SWOT分析の準備
▼PEST分析
PEST(ペスト)分析とは、マクロ(外部)環境を分析するフレームワークのことです。SWOT分析で言えば、外部環境の領域となります。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://dotsmarketing.net/2021/10/09/pest_bunseki_toha/
▼3C分析
3C(さんシー、スリーシー)分析とは、自社・消費者・競合をミクロ環境として扱い、分析するフレームワークのことです。SWOT分析で言えば、内部環境の領域となります。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://dotsmarketing.net/2021/10/10/3c_bunseki_toha/
SWOT分析開始
PEST分析と3C分析が完了したら、いよいよSWOT分析です。
といっても、SWOT分析の作業自体は非常に簡単です。先ほどのフレームワークの通り、SWOT分析はPEST分析と3C分析の要素の集まりでもあり、それぞれの情報を整理して記入していくだけで完了です。
(事前準備でさらっと重めの分析を2つあげたのは、こういった背景があったからでした笑)
極端な話かもしれませんが、「SWOT分析は、PEST分析と3C分析を簡素化させて見やすくしたもの」という理解でよいかと思います。
〇SWOT分析の応用「クロスSWOT分析」
無事、SWOT分析は作成できましたでしょうか?
SWOT分析自体は、PEST分析や3C分析の内容を整理しながら埋めていくだけなので、そこまで難しくはないと思います。また冒頭でお伝えした通り、SWOT分析は今後の意思決定の方向や問題の解決策が非常に見えやすくなるので、これだけでも非常に有効です。
一方で、SWOT分析を応用して、さらに事業戦略の立案に役立てることができる分析手法があります。
それが「クロスSWOT分析」です。これからご紹介しますね。
クロスSWOT分析
クロスSWOT分析は、下記のようなフレームワークを使用します。
「応用」というと少し難しくなりそうなイメージですが、作成自体は非常に簡単で、下記のようにとらえていただければよいかなと思います。
- 機会×強み = ビジネスチャンスあり。積極的に投資していくべし。
- 脅威×強み = 脅威に対して、自社の強みを活かし差別化すべし。
- 機会×弱み = 自社の弱みを克服して、チャンス(機会)の幅を広げるべし。
- 脅威×弱み = 注力すべきではない領域。場合によっては撤退すべし。
ブランド戦略に関わる方は、SWOT分析後、ぜひクロスSWOT分析まで整理してみてください。
〇SWOT分析の注意点
SWOT分析を行う上で、注意点をお伝えします。
注意1. いきなりSWOT分析に記入していくのはNG!
SWOT分析に入るとき、「事前準備のPEST分析とか3C分析なんて面倒だし、いきなり記入していけばよいんじゃない?」と思うかもしれません。ただこれは、私的にはあまりオススメできません。
というのは、いきなりSWOT分析から入ると、情報に抜け漏れが発生するリスクがあるからです。
ちょっと面倒かもしれませんが、事前準備の分析は行うようにしましょう。
注意2. 客観的に分析しましょう!
「分析」と呼ばれるものは基本的に共通して意識すべきことですが、主観要素はできるだけ排除し、事実ベースで客観的に判断しましょう。
特に、自社の強みや弱みは内情を知っている分、良く見せようとしてしまいがちです。偏りのない戦略を立てるためにも、鳥の目で俯瞰して考えるようにしましょう。
注意3. 定期的に更新しましょう!
「環境」は、内外問わず常に変化しているものです。気づいたら「機会」が「脅威」に変わっていたり、「弱み」が「強み」になっていたりする可能性もあります。
ブランドマネージャーを中心に、定期的に確認して更新していくようにしましょう。
〇おわりに
いかがでしたか?
SWOT分析は、事前準備が少し大変かもしれませんが、作成できれば非常に見やすくて便利な分析手法となります。
ちなみに、今回ご紹介したSWOT分析や、その事前準備としてご紹介したPEST分析や3C分析は、ブランディング設計の一番最初のステップになります。ブランディングのやり方について知りたい方は、下記記事をご覧ください。
https://dotsmarketing.net/2021/10/08/branding_yarikata/
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました~!