こんにちは、管理人のRです。

この記事では、
「PRってなに?」
「PR活動をすれば、どんないいことがあるの?」

という方に向けて書いています。

管理人は現在、会社の新規事業を広めるためのPR活動を行っています。この記事が少しでも参考になれば幸いです。

〇PRとは

PRとは「パブリック・リレーションズ(Public Relations)」の略称で、直訳すると「公共の関係」となります。よく、広告業界のPR(プロモーション)と混同されがちですが、正式には違いますのでご注意ください。

日本パブリックリレーションズ協会によると、PRは下記のように定義されています。

パブリックリレーションズ(Public Relations)とは、組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団)との望ましい関係を創り出すための考え方および行動のあり方である。19世紀末から20世紀にかけてアメリカで発展し、日本には第二次世界大戦後の1946年以降にアメリカから導入された。企業・官公庁・団体他、あらゆる組織の運営に欠くことのできない考え方といえる。

公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会(https://prsj.or.jp/aboutpr/)より

PRはよく「ゼロ円でできる認知手法」として考えられがちですが、定義上はあくまで「メディアなど会社の周囲にいる存在との関係構築をすること」というわけですね。

また、日本はアメリカに比べてPRスキルが遅れていると言われており、世界では政治や戦争などでも重要な戦略として考えられ、PR専門チームを雇ったりしています。

PRは、効果を発揮すればそれだけ威力のある取り組みなのです。

〇PRの考え方

企業におけるPRは、基本的にB to Bの活動です。直接消費者に情報を届けるのではなく、新聞やテレビ、雑誌、ラジオなどの公共(メディア媒体)に働きかけ、良好な関係を構築し、自社の取り組みを紹介してもらう活動、それがPRです。

つまり、いかにしてメディア媒体に自社を取り上げてもらうか、それを考え、行動していくことがPR担当の腕の見せ所になります。

少し話は変わりますが、スティーブ・ジョブズは下記のような名言を残しています。

いくら素晴らしいものを作っても、伝えなければないのと同じ。

(アップル創設者 スティーブ・ジョブズ)

アップルは、世界中の人々が魅了される商品を次から次に発表し、瞬く間に世界的な大企業にまで登り詰めました。アップルの魅力は、商品の機能やデザイン、ストーリー、ブランド力などたくさんありますが、これらはすべてヒトに伝わってこそ語られるお話です。スティーブ・ジョブズのスピーチを見たことある方ならご存じかと思いますが、彼はプレゼンの達人としても非常に有名で、多くのスピーチで冒頭から聴衆のココロを掴んでいました。

見たことがないという方は、Youtubeで「スティーブ・ジョブズ スピーチ」と検索すればすぐに出てきますので、お時間のある時にぜひ見てみてください。

〇PRのメリット

次に、PRのメリットをご紹介します。

1. 信頼性が高い

突然ですが、

A(販売企業):「私たちの商品、とってもいいよ!」
B(友だち):「あそこの会社の商品、とってもよかったよ!」

と言われたら、どちらの方を信じますか?

おそらく、ほとんどの方が「B」なのではないでしょうか。

PRはまさにBを生み出す活動のため、メディアで紹介されたときに聞き手が抱く信頼度が違います。

また「メディアでも掲載されました!」という事実を、企業の実績として紹介すれば箔が付きますし、またそこから「この会社は取材を受けてるから、信頼できる会社だな」と、別のメディアから新しい取材にもつながったりします。

信頼度は購買意欲に大きく影響しますので、非常に大きな利点です。

2. 費用が掛からない

PRは、人件費や交通費、印刷費などを除けば、コストはほとんどかかりません。

PR活動は、ざっくりいえばメディアに「世の中のためになる取り組みをしているから、ぜひ取材に来てね!」とご案内する取り組みです。メディア側が「これを世の中の人たちに紹介しよう!そうすれば社会が良くなるかもしれないぞ!」と思ってくれれば、そこにお金はいりません。

そのため、たとえ予算のない中小企業でも、大企業と同じ土俵で戦うことができます。

3. 注目される

あなたはテレビを見るとき、何を見ていますか?

「…えっ、そんなの番組に決まってるでしょ?」

と思われた方、その通りだと思います。

テレビを見るのは、テレビ番組を見るためです。テレビ番組の間に放送されるテレビCMを目当てに、テレビのスイッチをONにする人はほとんどいないでしょう。

いきなり例から話をしてしまいましたが、PRはテレビで例えると、CMではなく、番組の中で紹介してもらう取り組みです。つまり、視聴者がテレビCM中のスマホに目を向けている間ではなく、テレビに目がいっているタイミングで紹介されるので、注目度が高くなります。

テレビ番組のようなメディアへしっかり自社ブランドを紹介し、これを取材しよう!と思ってもらうことができれば、テレビCMなどよりも確実に大きな効果を得られやすいでしょう。

〇PRのデメリット

次に、PRのデメリットをご紹介します。

4. コントロールできない

PRは、情報の内容、発信されるタイミングや場所、内容、規模すべてがコントロールできません。

PRは、基本的にメディアにアプローチして自社を紹介してもらうための取り組みですが、メディアはあなたの会社の広告媒体ではありません。メディアはあくまで「あなたの会社の商品やサービスを紹介すれば世の中が良くなるか、社会性があるかどうか」を見ています。

「〇月〇日に、この枠でこういう風に紹介してくださいね」なんてお願いしたら、メディアから嫌われてもう取材してもらえなくなってしまうかもしれませんので、注意しましょう。

5. 定量的な目標が立てづらい

先ほどの「PRはコントロールできない」の延長のお話でもあるのですが、PR活動による影響値は定量的な目標が立てづらいです。

例えば、広告であれば「今月の予算が○○円だから、獲得件数はこれぐらいで着地するだろう」と数字ベースで目標を立てることができますが、PRはそれぞれの取材&紹介でどれだけの反響があるか、経験則以外での見極めが非常に難しいです。

いままで広告のみでビジネスを拡大させてきたという方は、チームで目標の見直しをしてみることをオススメいたします。

〇おわりに

いかがでしたか?

PRはよく広告と勘違いされますが、実のところは違います。

PRはPRの良さを、広告は広告の良さをしっかり認識して、補完し合いながら自社のビジネスを拡大していきましょう。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました~!