こんにちは、管理人のRです。
この記事では、
「マーケティングと営業に違いってなに?」
「改めて考えてると、違いがよくわからなくなっちゃった。。」
という方に向けて書いています。
この記事が少しでも参考になればうれしいです。
〇マーケティングとは
まずはマーケティングの定義について確認してみましょう。
マーケティングは、端的に言えば「売れる仕組みを作ること」です。ただし、この言葉の表現は人によって様々です。マーケティングの権威者の意見を調べてみても、様々な言い方で定義づけがなされています。
マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。
(日本マーケティング協会:https://www.jma2-jp.org/jma/aboutjma/jmaorganizationより)
「どのような価値を提供すればターゲット市場のニーズを満たせるかを探り、その価値を生みだし、顧客にとどけ、そこから利益を上げること」
(フィリップ・コトラー氏:https://arcc.vision/knowledge/kotler-marketing-theory/より)
「マーケティングの目的は、販売を不必要にすることだ。マーケティングの目的は、顧客について十分に理解し、顧客に合った製品やサービスが自然に売れるようにすることなのだ」
(ピーター・ドラッガー氏:https://www.mitsue.co.jp/case/glossary/m_001.htmlより)
権威者ですら意見が統一されないので、「マーケティングってなんかよくわかんないよね…」という方が多いのも当然です。とはいえ、売れる仕組みを作るというのは各意見の中枢に位置する考え方ですので、シンプルな回答が好きな方は「売れる仕組みを作るのがマーケティングだ」と覚えておくとよいでしょう。
〇営業とは
次に、営業の定義についてお話します。
改めて「営業 とは」とググってみると、下記のように出てきました。
えい‐ぎょう〔‐ゲフ〕【営業】 の解説
(goo辞書:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%96%B6%E6%A5%AD/より)
[名](スル)
1 利益を得る目的で、継続的に事業を営むこと。また、その営み。特に、企業の販売活動をいう。「年中無休で―する」「―マン」
2 得意先を回って顔つなぎをし、商品の紹介、売り込みをすること。また、新しい得意先を開拓すること。「担当地区の―に行く」「新ビルに出店する企業に―をかける」
3 法律で、継続的に同種の営利行為を行うこと。また、その活動のために供される土地・建物などの財産をいう。
主観的には営利の目的で同種の行為を反復継続すること、すなわち商人の営業活動を意味し(商法5条・6条・14条・23条1項1号・502条)、客観的には商人が一定の営業目的のために組織づけた営業財産をいう(同法16~18条など)。
(コトバンク:https://kotobank.jp/word/%E5%96%B6%E6%A5%AD-35839より)
つまり、営利のために売り込みなどを行うのが営業、ということですね。
ちなみに、私は前職で営業部のサポートなども行っていたのですが、営業とWEB広告は「自社製品の良さをいかにうまく伝えることができるか」という点で、少し似ているなと感じています。
基本的には当たって砕けろ精神であると同時に、いかにOKの返事をもらう確率を高められるか、ここが担当者の腕の見せどころでしょう。
〇マーケティングと営業の違い
ここまで、マーケティングと営業の定義を確認してきました。「何かを売る」のが目的ではあるものの、微妙にニュアンスが違いそうでしたね。ここで、それぞれの違いを整理してお伝えしていきます。
違い①:ターゲット
一つ目の違いは「ターゲット」です。
営業のターゲットは顧客であるのに対し、マーケティングは市場です。
それぞれどちらかしか考えていない、というわけではありませんが、「売上を上げるためには?」という質問が頭に浮かんだ場合、営業の方は実際の顧客の顔を、マーケティング担当者の方は業界のトレンドなどを考え始めるでしょう。
違い②:役割
二つ目の違いは「役割」です。
例えば、会社で新しいツールができ、それを売ることになったとします。
この時、お客さまひとりひとりに電話やメールでアプローチし、当日または数日後の売上を上げるのが営業の役割です。一方で、そのツールはどういった媒体に広告を出せばよいか、どういったクリエイティブを作れば顧客獲得しやすいかを考えて実行するのがマーケティングの役割です。
このように、「売り上げをあげる」という同じ目的でも、営業とマーケティングは手段が違います。
違い③:期間
三つ目の違いは「期間」です。
先ほどの新ツール販売の例の通り、営業は短期間の売上のことを考えます。一方でマーケティングは、中長期的な集客手段を考えます。
もちろん、業種や担当領域によってはそうではない場合もありますし、どちらが良い悪いという話でもありません。一般的な期間はそういった形で違うことが多い、程度でご認識ください。
〇おわりに
いかがでしたか?
マーケティングと営業は、時々意見が衝突し合うことがあり、それは今日ご紹介した違いによるものから来ているケースが多いです。
しかし、両者の良いところをうまく引き出しながら役割分担することができれば、非常に大きな成果を見出せる可能性が高いです。社内にどちらの部署もある方は、ぜひお互いの価値観を理解しながら業務に取り組んでみてくださいね。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました~!