「ブランディングコンサルタントってどんなお仕事?」
「どうすればブランディングのコンサルタントになれるの?」
この記事を開いてくださった方は、そんなお悩みがあるのではないでしょうか。
そこで今回は、ブランドマネージャ1級資格者として現役で活動している私が、
ブランディングコンサルタントのお仕事やどうすればなれるのかをご紹介いたします。
目次
ブランディングコンサルタントの仕事内容
大まかに分けると、下記の3つです。
ブランディング実践
ブランドステートメントの紹介や作成のサポートをします。
ブランドステートメントというのは、対象のブランドがなぜ存在するのか、市場機会はどこなのか、ブランドを一言で表すとどんな表現になるか、などをまとめた冊子です。
詳しく知りたいという方は、下記記事をご覧ください。
https://dotsmarketing.net/brandstatement/
ブランドステートメントは、短くて半年、長くて2年の制作期間を要します。
そのため、長期的にクライアントをサポートしていくことになります。
知識や事例の共有
「ブランディングとは?成功事例は?」といったクライアントの疑問に対し、
早く正確に答えていきます。
また、ブランドステートメントの各ステップのフェーズで、「このフェーズでは○○を考えていきます。理由は~」と、
なぜブランドステートメントの流れでブランディングができるのかも理解し、説明をします。
クライアントへの提案
ブランディングは抽象的な議論になりやすく、会話が途切れてしまうことがあります。
そのため、「先ほど○○という意見がありましたが、△△という切り口で整理みるのはいかがですか?」と、提案をします。
有意義な議論になるよう、工夫することもお仕事の一つです。
これらのことを、定例会議や急な連絡など、クライアントの要望に応じて対応するのがブランディングコンサルタントの主なお仕事です。
なお、ブランディングやコンサルティングの「勉強」自体は、なにもアウトプットを生み出すものではないので、仕事には含めていません。
ウラで勉強するのは当たり前で、オモテでクライアントに対して上記のような貢献をすることではじめて報酬を頂ける、と考えるようにしましょう。
ブランディングコンサルタントに必要なスキル
私が現場で必要だと感じるスキルは、主に下記の6つです。
ブランディングの知識
当たり前のことですが、コンサルタントと名乗る以上、その分野に長けていなければなりません。
自分の頭の中にあるだけでは、コンサルタントとしては通用しません。
「ここは○○を軸に考えると整理しやすくなります」「似たような事例で△△といった事例があって~」
など、基本から最新のトレンドまでを語れるようにしておく必要があります。
わかりやすく伝える
コンサルタントは相手に質の良い知識を与える職業なので、わかりやすく伝えることで質に磨きがかかります。
同じことを伝えるにしても、その順番や表現を工夫するだけで、相手の理解度や印象は大きく変わります。
相手の気持ちになって考える、数字で説明する、要点のみを話す、など意識的なものも大切ですが、
私としてはまず、PREP法、SDS法、DESC法などの骨組みを知ることが重要だと思っています。
なかでもPREP法は非常に便利で、私も毎回の打ち合わせで必ず使っているといっても過言ではありません。
PREP法は簡単にいうと、「結論→理由→具体例→結論」という流れで話をする手法です。
基本的には1分以内でこの流れに沿いつつ、具体例で相手がイメージしやすいたとえ話を盛り込むなどをすると、
相手の理解度が格段にあがります。
本記事ではテーマ外なのでこれ以上は割愛しますが、気になる方はぜひ調べてみてください。
ファシリテーション能力
コンサルタントの話を聞く方々は、話の内容を理解したり意見をまとめることに頭をフル活用しています。
そのため、コンサルタント自身が議論を進行してあげる必要が出てきます(クライアントによってはファシリテーション担当がつきます)。
議論の方向性や時間管理、発言者の偏りなど、打ち合わせが良い方向に進むように務めましょう。
提案能力
クライアントとの関係にもよりますが、
「知っていることを教えてあげる」という受け身な姿勢よりも、「こういう風にしたらよいと思いますよ」と、
提案してあげるとクライアントは喜びます。
そのため、提案に伴う資料の見せ方や説明力、知識量などもスキルの一因となってきます。
プロジェクト推進能力
コンサルティングを必要とされるのは、最終的にはクライアントが結果を出したいからです。
伝えればOKという姿勢ではなく、打ち合わせなどで「次回までに何をすればよいか、イメージできましたか?」「前回からどれぐらい進みましたか?」といった確認をしながら、進行管理をしていくことが重要です。
雰囲気作り
意外とスキルとして考えられにくいのですが、ポジティブな空気を作るというのも立派なスキルで、重要です。
打ち合わせでは、その参加者のなかでの権威者の雰囲気によって空気が変わります。
打ち合わせでは、コンサルタントは少なくとも権威者の一人にはなりますから、
明るい空気で進行することで、ブランディングの打ち合わせは楽しいと参加者に思わせることができます。
また、質問や意見も言いやすい空気にもなりますので、雰囲気作りもスキルとして持っておくとよいでしょう。
ブランディングのコンサルタントになるには
正直、「私はブランディングコンサルタントです!」と名乗ってしまえば、その日からなることができます。
ただし、経験や実績が伴わなければ、お仕事を頂くことができません。
そこで、どうすれば仕事を得られるブランディングコンサルタントになれるのかをご紹介いたします。
資格を取る
世間的にブランディングの知名度は上がってきたものの、それを生業としている人や教えてくれる人が周りにいない方が大半でしょう。
そのため、まずは資格と取ることをオススメします。
私もまずは資格を取り、それを社内やクライアントにアピールしました。
その後、「ちょっと手伝ってもらえる?」とお声がけを頂き、実績を作っていくことができました。
私と同じタイミングで資格を取った方も、別案件で同じような流れで仕事を獲得したと聞きました。
ブランディングの資格について興味のある方は、下記記事をご覧ください。
https://dotsmarketing.net/branding-license/
師匠をつくる
もし周りに経験のある方がいれば、その方を師匠として弟子入りをお願いしてみてもよいでしょう。
ノウハウだけでなく、実際にお仕事のお手伝いもさせてもらえればベストです。
ブランディングのコンサルティング会社に入る
あなたがいまの会社にこだわっておらず、ブランディングのコンサルタントになることを決意したのであれば、思い切って転職するのも選択肢の一つかもしれません。
転職先でキャリアを積むことで、大きな知識と経験が身につくことでしょう。
スキルマーケットで結果を出す
まずは安価&小さい案件でもよいので、スキルマーケットでブランディングの案件を受注します。
実績と経験を積み上げながら、よりレベルの高い案件を獲得していくことで、キャリアを作ることができます。
ただし、スキルマーケットでも「ブランディングやったことないけどやりたい!」という方に発注することは考えにくいので、
やはり資格や何らかのノウハウがあることは証明できた方が良いでしょう。
さいごに
いかがでしたか?
どの職業もそうだと思いますが、
質の良いブランディングコンサルタントになるには、大量のインプットとアウトプットが必要です。
あなたがブランディングコンサルタントになって何がしたいのかを見つめて、あなたにあった成長プランを考えてみてくださいね。