こんにちは、管理人のRです。

この記事では、
「ブランド・マネージャーって、どんな役割があるの?」
「ブランド・マネージャーとして成長したいけど、具体的にどんなスキルをのばしたらいいの?」
という方に向けて書いています。

この記事は(一財)ブランド・マネージャー認定協会のテキストをもとに書いています。
また管理人は、ブランド・マネージャー1級資格取得者です。

ブランド・マネージャー1級資格証明書の写真

〇ブランド・マネージャーとは?

ブランド・マネージャーを連想させる女性

あなたは、『ブランド・マネージャー』と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?

「仕事ができる人っぽい!」
「忙しそう…」

などなど、いろいろあると思います。

(一財)ブランド・マネージャー認定協会によると、ブランド・マネージャーとは下記のように定義されています。

「ブランド・マネージャー」とは、企業におけるブランド戦略を担う役職者の名称である。ブランド・マネージャーは、企業のブランド活動全般にわたる、広範囲の責任者である。

簡単に言い換えれば、ブランドに関わるすべてにおける責任者、ということですね。さらに、

広義の意味で、ブランド・マネージャーとは、単なる役職名ではなくなってきています。経営者的な高い視点から、企業とブランドのあり方、顧客との関係、その全体を見渡して牽引し、ブランドの価値を高める経営戦略を策定し、実現する役割を担う人でもあるのです。

とも書かれており、現場視点から経営視点まで、幅広い活躍を求められるのが主な役割と言えます。

近年では、資生堂やP&G、サントリーなど、数多くの企業がブランド・マネージャーをひとつのポジションとしており、重要性が年々高まっています。

〇ブランド・マネージャーの役割

ブランドのロゴを抱えたイラスト

では、具体的な役割はどんなものなのでしょうか?

(一財)ブランド・マネージャー認定協会では、エクスターナル(外向きの)ブランディングと、インターナル(内向きの)ブランディングの2つに分けて説明されています。

▼エクスターナルブランディング

エクスターナルブランディングとは、消費者・顧客、投資家(株主)、取引先、地域社会、行政機関など、社外の方々に向けたブランディング活動のことです。

おそらく、「ブランディング」と聞いてまず思い浮かべるのは、このエクスターナルブランディングの範疇における活動かなと思います。

▼インターナルブランディング

一方、あまり思い浮かばないのがこのインナーブランディングでしょう。

インナーブランディングとは、経営幹部、社員、非正規社員、協力会社など、企業の内側にいる関係者に向けたブランディング活動です。

「身内にブランディングはいらないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、非常に重要です。

私もこれまで複数の新規事業のブランディングをサポートをしてきましたが、社内にブランドの価値観を浸透させたり、関係者へ事前に施策の共有を意識するだけで、その後の進行のしやすさやメンバーのモチベーションが全然違いました。

「社内なら勝手に情報キャッチアップしといて!」という姿勢ではなく、「その情報、もう何回も聞いたよ!」と言われるぐらい、社内への共有は徹底するようにしましょう。

〇ブランド・マネージャーに求められる能力は11個!

ブランド・マネージャーに求められる役割を表した写真

ここまで、ブランド・マネージャーの定義と役割についてご紹介しました。次に、能力についてお話します。

身に着けておくべき能力は、具体的に11個です。それぞれ説明していきますね。

1. ブランディングの知識

ブランディングとは、「企業のブランドのアピールポイント(ブランドアイデンティティ)=消費者からのブランドイメージ」という状態を維持し続ける活動のことをいいます。

ブランディングについては下記記事でご紹介していますので、よろしければご覧ください。
https://dotsmarketing.net/2021/09/26/branding_toha/

2. マーケティングの知識

マーケティングとは、「売れる仕組みづくり」のことを言います。

ブランド・マネージャーは、事業拡大の要(かなめ)となるマーケティングの基礎知識を持ったうえで、「どうすれば売れるようになるか?」を考える必要があります。

3. 知的財産に関する法律知識

ブランドを守るべく、法律の知識も持っておく必要があります。

外部の専門家や社内の法務部と連携するのももちろんOKですが、対等に会話ができるよう、最低限の知識は持っておくようにしましょう。

4. リーダーシップ

頼れるリーダーを彷彿とさせる男性

ブランド・マネージャーは、言い換えればリーダーです。

チームを牽引する方法もいろいろありますが、リーダーシップを学問のように学び、ひとつのスキルとして身につけましょう。

5. ファシリテーション能力

ファシリテーションには、「物事が容易にできるようにする」という意味があります。

例えば会議で、良い雰囲気のまま決めるべき事項をササッと決められる進行ができる人は、ファシリテーション能力が高い、と言ったりします。

社内外でいろんな方々と調整をする必要があるため、おさえておくべきスキルの一つです。

6. コミュニケーション能力

2人の男性がコミュニケーションをとっている様子

ファシリテーション能力と同じく、物事を円滑に進めるためにコミュニケーション能力も求められます。

ただこれには、傾聴や非言語メッセージなど、ビジネススキルとしてワンランク上のレベルが望ましいです。

7. プレゼンテーション能力

戦略提案やメディアアピール時など、誰かにプレゼンをする機会も多くあります。

たとえ同じプレゼン内容でも、声や話し方、表情などで聞き手の印象は大きく変わります。こちらも抑えておきたいスキルです。

8. 観察力

社内外の様子やこれからの市場動向など、全体を俯瞰してみる力も求められます。

9. 分析力

実施した施策が良かったのか悪かったのか、自身で分析・判断する力も必要です。

広告運用などの現場担当者は、忙しくなるとどうしても目の前の施策のことで頭がいっぱいになったり短期目線になりがちなので、ブランド・マネージャーは鳥の目をもって意見交換できるようにしましょう。

10. 計画力

計画立案から実行、検証、次のアクションまでを行うスキルが求められます。

また計画進行中も、スケジュールに遅延はないか、メンバーの工数やモチベーションは問題ないか等も随時チェックしていく必要があります。

11. 実行力

『計画力』と少し重複しますが、計画したものを行動に移す必要があります。

ひとりではできない場合、チームでどのように行っていくかをまとめる意味合いも含まれます。

〇おわりに

解放感で喜んでいる女性

いかがでしたか?

「ブランド・マネージャー」の役割や求められる能力というのは、実は明確化されています。この記事を読んで、少しでも具体的な業務イメージがついたのならうれしいです。

一方で、求められている能力も多岐にわたるため、ハードな役割だなとも感じたのではと思っています。とはいえ、その分良い待遇で大手企業も扱い始めているので、キャリアアップを狙っている人はぜひそれぞれのスキルを伸ばしていってみてくださいね。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました~!