こんにちは、管理人のRです。
この記事では、
「ブランドステートメントて、なに?」
「ブランドステートメントを作ったら、どうなるの?」
という方に向けて書いています。
この記事は、ブランド・マネージャー1級資格保持者の私が、初心者の方でも理解しやすいよう、できるだけかみ砕いて書いてみました。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
ブランドステートメントとは?
(一財)ブランド・マネージャー認定協会では、ブランドステートメントとは
ブランドの「存在意義」や「あるべき姿」を明文化し記載した、冊子状のもの。ブランドに関するすべての活動の拠り所となります。
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会公式HPより
と定義されています。
私も何度も作成しており、下記のようなスライドを20~30ページ束ねたものです。
企業によって多様な形式で管理&運用されているようですが、
ブランドマネージャー認定協会では、中身はフォーマット化されており、その順序に従って考えていけば、自然かつロジカルにステートメントが完成する仕様になっています。
フォーマットの流れは大まかに説明すると、8つのステップで構成されています。
ざっくり、ブランディングの対象について
- どんな市場機会を攻めるのか
- ペルソナは誰なのか
- どんなブランド体験(マーケティング戦略)でいくのか
が、網羅的に記載されています。
もう少し詳しく知りたいという方は、下記記事にまとめていますのでご参考ください。
https://dotsmarketing.net/branding_yarikata/
ブランドステートメントのメリット
ブランドステートメントのメリットは下記の3つです。
①迷いがなくなる
あなたは、
「ブランディング戦略として、これで進めてよいのか」
「この広告表現は、ブランディング的にアリなのか」
と、迷ったことはないでしょうか?
この時、なんらかの指針がない場合、その迷いは別のメンバーへ共有され、場合によっては何度もMTGを重ねる必要も出てきます。
もしブランドステートメントがあれば、すでにどういうブランディングか定義されているため、チーム共通の認識で判断することができます。
②意思疎通が図れる
現場メンバーと上層部の意見が食い違うことはよくあります。
その理由の一つとして、現場のお客さま視点と経営視点の衝突によるものが多いですが、ブランドステートメントがあれば、この衝突を論理的に処理することが可能になります。
「その経営的な判断は、ステートメントでは禁止されているから、ブランディングが崩れることになる」
「この経営判断で出た取り組みはステートメント内でも筋は通るから、許容範囲内だろう」
など、建設的な議論ができ、関係者全体の理解も得られやすくなります。
③作業が効率化できる
①と②の結果、時間短縮かつ質の高いアウトプットが生まれます。
現場メンバーが上層部の判断を仰がなければならないとき、スケジュールの確保や相談内容の伝え方に、非常に気をつかうことでしょう。
ブランドステートメントがあれば、「ステートメントではこのように書かれているので、こうしてもよいですか?」と論理的に話をすることができます。
現場メンバーは「自分たちの事業のブランディングについて、もっと勉強しろ!」とのお叱りにビクビクしながら仕事をするより、よっぽど質の高いアウトプットが可能になるでしょう。
ブランドステートメントのデメリット
ブランドステートメントを作る際のデメリットもご紹介します。
①専門知識が必要
ブランドステートメントには、PEST分析やSWOT分析、ブランド体験(マーケティング戦略)など、広い領域の知見が必要になります。
各工程を正しく理解&記載できるようになるには、ブランドステートメント作成のプロジェクトリーダーが、ある程度知見を深める必要があるでしょう。
②作り上げるのが大変
事業やチームに関するブランドステートメントであれば、専門知識があるからといって、すぐに作れるわけではありません。
ブランドステートメントは、その事業の指針となる存在です。
つまり、事業に関わる人たちがすべて納得して作り上げる必要があり、それには調整のための多大な労力が必要です。
ブランディング対象にもよりますが、中小規模の事業であれば6か月~12か月はかかるものと覚悟しておいた方が良いでしょう。
③定期的な更新が必要
ブランドステートメントが一度できたからといって、それがいつまでも使い続けられるものではありません。
外部環境や事業の方向性が変われば、当然ステートメントの中身も更新する必要があります。
1年に1回を目安として、リーダーやマネージャーは中身の最適性を確認するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、ブランドステートメントとは何か、そのメリットデメリットをご紹介しました。
では実際に、どのようにステートメントを作り上げていくのか、これから本サイトでどんどん書いていきます。
ぜひ、ブックマークしておいてくださいね。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました~!